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土地・建物による税収 効果

(固定資産税)

住宅地区

(立地面積6 9ha)

商業業務地区

(立地面積1 8ha)

合計

(立地面積1 60ha)

リゾートコンベンション産業地区

(立地面積33ha)

文化産業地区

(立地面積2 0ha)

健康・医療産業地区

(立地面積20ha)

固定資産税について現在との比較を行うと、平成25年度の牧港補給地区における固定 資産税額(土地)約5億2,500万円に対して、今回推計結果での効果分は土地のみで約 13億円、建物で約 12億円、合計で約25億円の効果となっており、基地返還前後の倍 率は約 5 倍である。 

図表  固定資産税による税収効果の比較(想定)/(現在)

土地

( 百万円/ 年)

1 ,2 8 2 5 2 5 2 . 4

建物

( 百万円/ 年)

1 ,2 0 1 -

-合計

( 百万円/ 年)

2 ,4 8 4 5 2 5 4 . 7

今回推計結果

(想定)

牧港補給地区

(現在)

( 想定)/(現在)

固定資産税

7−3.社会効果全般 

基本計画に基づき本地区の跡地利用による整備開発を実現することで、発展と交流を重視 したまちづくりによる前述の経済波及効果や本市及び沖縄県に対しての税収効果といった経 済面での効果に加え、相乗効果として以下のような様々な効果が期待される。 

① 地区の魅力やイメージの向上

本地区では、「発展・交流のまちづくり」を基本計画のコンセプトの柱とし、観光リゾー トや文化・エンターテイメントを中心とした産業振興地区の形成を目指しており、空港か らの近接等の立地特性を活かした国内外からの人々の来訪や交流により、西海岸開発とも 連動したにぎわいのある都市空間の形成が期待されている。 

住宅地については、高台部に配置することで津波等の災害の危険性が低く、公園緑地を 活用した避難路や一次避難地等の整備等により、防災性に優れた住宅地の形成が期待され る。 

また、将来的な公共交通の導入により、利便性の高い快適な暮らしの実現が期待される とともに、公園緑地の確保や緑のネットワークの形成、高台から海への眺望や斜面緑地の 眺望など景観に配慮したまちづくりにより、うるおいと安らぎのある良好な景観を有した 市街地の形成が期待される。 

これらにより、安全・安心な居住空間とにぎわいのある交流空間、うるおいと安らぎの ある緑地空間が融合した魅力ある都市が形成されることで、本地区の魅力やイメージの向 上といった効果が期待される。さらに、地区の魅力やイメージが向上することで、地権者 にとっても資産価値の向上につながるといった相乗効果も期待される。 

② 高齢社会への対応

本地区のまちづくりでは、進展する高齢社会への対応といった効果も期待される。 

本地区は、既成市街地の再編ではなく返還後の基地跡地利用による新たな整備開発であ るため、道路や公園、施設の整備等に際してバリアフリー化を行うことにより、高齢者に 優しいまちづくりの実現が期待される。また、歩行者ネットワークの形成や公共交通の導 入により、高齢者の移動の円滑化が図られるとともに、健康増進にもつながることが期待 される。 

さらに、①で述べた地区の魅力やイメージの向上により、定住化や新たな転入もつなが り、若者からお年寄りまで世代を超えたコミュニティの形成により、高齢者が生きがいを 持って暮らしやすい地区の形成が期待される。 

また、本地区では、健康・医療産業地区の導入を想定しており、これらの都市機能の活 用により、高齢者の健康増進や予防医療サービスの提供にも寄与することが期待される。 

③ 文化や芸術への理解の浸透

産業振興地区において、国立劇場おきなわを中心とした文化産業地区の形成を想定し、

沖縄の現代芸能から伝統芸能、関連する人々(実演者や職人)や伝統的な工房等を集約す

るとともに、これらを活かした情報発信や交流の場の提供、イベント等の実施をすること で、地区住民や市民のみならず、国内外からの来訪者に対して、沖縄の文化や芸術への理 解を浸透することが期待される。 

④ 環境への貢献

地区内の貴重な植生や自然海岸等の保全・活用による公園緑地の整備や、中南部都市圏 駐留軍用地跡地利用基本構想とも整合を図った緑豊かなまちづくりを実現することで、市 街地内において CO2の吸収源となる大規模な緑の確保が可能となる。加えて、地区内の 公園緑地や隣接する地区外の既存の緑等による緑のネットワークの形成により、生態系へ の配慮といった効果も期待できる。 

幹線道路の歩道や歩行者専用道路等による歩行者ネットワークの形成や、将来的な公共 交通の導入も見据えた歩いて暮らせるまちづくりを推進することで、自家用車に頼らない 生活スタイルの実現が可能となり、温室効果ガスの排出抑制の効果が期待される。 

また、太陽光発電や風力発電、小湾川やシリン川を活用した中小規模水力発電など、地 域に腑存する再生可能エネルギーの導入により、CO2 の排出量が抑制され、地球環境に やさしいまちづくりの実現が期待される。 

これらを通して、持続可能な低炭素社会の実現が可能となり、本地区の整備開発は環境 への貢献といった相乗効果も期待される。 

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